2011年2月2日水曜日

「今この時代に漫画家を目指す人達へ」喜多野土竜×一色登希彦×スチームトム 漫画関係者ディープ座談会




喜多野土竜さんが「電子書籍と出版の未来」「プロレスと電子書籍」と題しおこなったTwitterでの連続投稿は、出版界の現状を知る手がかりとなるとして多くの反響を呼んだ。それを受けて今回は、さらに漫画に関する話を掘り下げるべく、元発言者の喜多野土竜さん、漫画家の一色登希彦さん、新人漫画家のスチームトムさんにメールでの座談会をおこなっていただいた。テーマは「今、この時代に漫画家を志望する人は何を考え、どこへ向かえばよいのか」というもの。座談会の進行は新人漫画家のスチームトムさんにお願いした。漫画の作られ方に興味のある人、出版の未来について興味のある人、そしてもちろんこれから漫画家を目指す人にとってヒントに溢れる必読の内容。ブックマークしてじっくり読んで欲しい。

●参加者
喜多野土竜:元編集者・漫画原作者。喜多野さんの「電子書籍と出版の未来」「プロレスと電子書籍」と題した連続ツイートがきっかけで、この座談会が実現した。
一色登希彦:漫画家。「日本沈没」「モーティヴ」「ダービージョッキー」等。
スチームトム:新人漫画家。社会人生活を続けていたが、2010年に突如仕事を辞め独立。ゼロから漫画家の道をスタートしたばかり。この座談会の発案者で進行役。

●喜多野土竜さんのTwitter連続発言をきっかけに

スチームトム:それではよろしくお願いします。喜多野土竜さんはTwitterで新人の本を置いてくれる場所や機会が、昔に比べて少なくなったということをおっしゃってました。これに関して1995年がピーク だったという話はきいたことがあるんですが、1995年以前と以後で、実際に大きく新人の数に変化があったのでしょうか?